古来、日本人の暮らしにはいつも木が寄り添っていました。
雨の時期には湿気を吸い、乾燥する日は水分を出す。
木の家に住むことは、四季のある日本の風土に根ざした自然な選択です。
柱・梁や床に使った無垢の木は年月を経るほどに飴色に色づき何物にも替えがたい味わいとなっていきます。
そんな木の家に永く愛着を持って暮らす心地よさを、知っていただきたいと思います。
触るたびに、ほっとする理由。
たとえば、あつあつの味噌汁を飲む時、木のお椀だと手や口が触れても熱く感じないのはなぜでしょう?木の内部には無数の小さな孔があり、その中の空気が断熱材の役割を果たしているのです。空気には熱を伝えにくい性質があるので、味噌汁が熱くても木にその熱が伝わりづらいんですね。
このような木の断熱性や保温性が、肌に触れた時の優しい温かみにつながっています。
心が休まる、ここちよさ。
木をたくさん使ったカフェやレストランに行くと、居心地がよく、つい長居してしまうことはありませんか?それは、木の色は、人間が「あたたかみ」や「なごみ」を感じる色合いだから。
また、木には人のからだに有害な紫外線を吸収する性質があります。だから、室内に木を使っていると、蛍光灯や太陽光に含まれる紫外線を木が吸収してくれるため、目が疲れにくいという効果も。
さらに木の木目には炎のゆらめきや小川のせせらぎにも含まれる自然な「1/f」ゆらぎが存在しています。この自然由来のリズムにより、木目は見る人の心身を癒してくれるのです。
無垢の木は、快適な空間の立役者。
20平米の部屋で使われる無垢材(床材、ドアetc)は、牛乳パック1本分の水分を吸放湿するといわれています。
まさに、「木は生きている」証拠でもあるといえます。部屋の湿度が高いと湿気を吸収、部屋が乾燥していると水分を放出する。
無垢の木はいつまでも、本来持っている「調湿作用」を発揮してくれます。それにより木の家の室内は快適な湿度が保たれ、カビやダニの原因となる結露を防ぐ役割を果たします。
「木を使う」ことは、「森を守る」こと。
日本の森林は、住宅の柱など材料として人々が植えた「人工林」が4割程度を占めています。この人工林を手入れしないで放っておくと、もやしのようなひょろひょろの木がぎゅうぎゅうに詰め込まれた状態となって、幹も根も十分な成長ができなくなります。
また、地面まで光が届かないために、森林の下層植生が育たず、土壌がむき出しのままになってしまい、大雨が降った時には土が押し流されるなどの被害も出てしまうのです。
木材を有効利用することにより、「植える→育てる→収穫する」という森林のサイクルがうまく循環します。林業を盛り上げるためにも、森林の機能を活かすためにも、もっと木を使うことで森林を守ることができるのです。
自然の素材を使う。
畳にはい草、障子やふすまには和紙というように、昔から日本人は自然のものを上手に家づくりに活かしてきました。
現代の家づくりでも、なるべく自然のものを使うことが人のからだと心にとって一番ではないかと考えています。
耐力面材
米ぬかが主原料の自然塗料
断熱材
隙間ができない断熱材の施工
豊かな風合いのシラス壁
シロアリ対策も自然のもので
空気の「質」にこだわった全館空調システム
冬場、一つの部屋だけを暖かくしても、トイレやお風呂が寒いと急激な温度差でヒートショックが起きやすいことはよく知られています。家の温熱環境は、どこか一部だけでなく、家の中全体が快適な温度に保たれるのが理想。そのためには、断熱・気密をしっかりと施すことが大切です。
そしてその上で、外の空気をうまく取り込んで室内の空気を新鮮に保つことが出来れば最高だと考えます。
こうしたことを踏まえて私たちが採用しているパッシブソーラーシステム「そよ風」は、太陽エネルギーや放射冷却などの自然の力を最大限に生かし、なるべく電気に頼らずに快適な室内環境を実現するためのしくみです。
冬は屋根面で集めた太陽熱で暖めた空気を床下に送り込み基礎コンクリートに蓄熱することで、一日中陽だまりのような心地よい暖かさを実現。
夏は夜間の放射冷却現象を利用して基礎コンクリートに蓄冷することもできます。
「そよ風」の素晴らしい点は、取り込んだ外気の温度を整えて利用するため、室内の空気を常に新鮮かつ快適な温度に保てるしくみになっていること。
しかもこのシステムの中で電力を必要とするのは、床下に空気を動かすファンと制御盤のみなので、1年間で必要な電気代の合計は平均で1万円程度。
小さな電力で家中に大きな恩恵をもたらす大変エコなシステムなのです。
ここでどんな暮らしが送れるか、想像してみてください。ご希望の方は、お庭の五右衛門風呂も体験できます!ご予約のうえ、お気軽にお越しください。
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